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幼児教育は「指導法」が決め手

11月は冬のはじまりです。幼稚園から眺める三角山の紅葉も頂上から平地へ向って、駆け足で下りてきます。どうぞお子さまに短い大自然の錦絵ですが、「感動のことば」で気づかせてあげて下さい。更に、日暮れも早くなり午後の3時半頃になりますと、釣瓶落しで急に暗くなります。この時期のお子さまの「安全保護」につきましては、交通事故や誘拐や連れ去りなどの事故や事件にあいませんよう園と共に万全の防備体制で望んで参りましょう。

更に、幼児期からの「安全対策」として、ご家庭での「しつけ」の中に是非、「携帯電話」と「インターネット」の与え方と「親の目の届く」利用のさせ方を幼い時から徹底して下さい。小学校高学年(思春期前期)に入ってからでは手遅れです。インターネットにはフィルタリングをするとか、携帯電話にはネットガードをして与えることなど、先進国では「親の仕事」の常識になっています。

「情報」には有益なものばかりではありません。「選択能力」の乏しい年令のうちは、「親が守ってあげる」ことこそ、無限の可能性に富んだお子さまの尊い才能を健全に育てる第一歩ではないでしょうか。

寒い季節の生活防衛のもう一つは「インフルエンザの予防対策」です。インフルエンザ・ウィルスも年々「ヘマグルチニン」(H)と「ノイラミニダーゼ」(N)の種類と組み合せが多くなり、その毒性の強いタイプも猛威を振るってきています。とにかく、ご家庭で毎年立冬の日(今年は11月8日(木))をめどにワクチンを接種しましょう。「転ばぬ先の杖」です。

さて、園では卒園・在園のご父母さまの方のお力もお借りして、ホームページの全面改訂を行い去る10月9日より発信しております。今から7年前の2000年(平成12年)8月8日に発信活動してからご父母の皆さまとのコミュニケーション・ツールとして役立てて参りました。これからも、皆さまのご要望にお応えできますよう運用して参りたいと思います。

最近の教育界の動向は、「教え方」に力が入ってきています。私がカリキュラムで問いかけたバイリンガル教育法もそうですが、算数や数学では、百ます計算やインド数学計算法など「教え方」の大改革がとりあげられています。古い話をしますが、1945年(昭和20年)までの日本の学校教育は「教育学」を中心にすえた「臨床主義」でした。ところが戦後は、「基礎科学」に力点が置かれ、「心理学」が大きな比重を占めるようになりました。

医学でも臨床よりも病理学のような基礎研究が重んじられるようになるなど、「現場主義」が劣勢でしたが、最近は息を吹きかえしているようです。

「学力教育」の上では、小学校へ進んでからの漢字上達の基礎は、幼児期に「カタカナ」をしっかり習得するなど、基礎・基本のルールを身につける教育活動がとても大切なのです。風邪をひかれませんように。

2007年11月05日