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子どもを伸ばす「言葉がけ」

園児の皆さんは友だちも出来て、毎日遊びに汗を流しております。年少のお母さま方もどうぞご安心下さい。

5月には連休の合間をぬって「家庭訪問」させていただき、担任教師のためにお時間をいただきましたこと、厚くお礼申し上げます。お子さまと担任との間がグッと近づき、お互いの信頼関係も深まってくれるものと、大変期待しております。どうぞよろしくお願いいたします。

今年の園運営のねらいは、「どのお子さまも自分の考えを最後まで担任の先生に話しかけれる」ことを目標にしております。そこで、ご家庭では、少し時間がかかっても、お子さまの話を最後まで、お聞きいただきたいのです。

今年は、園全体では「お子さまを伸ばす言葉がけ」に力を入れて参ります。この言葉がけの一番は「ほめる言葉がけ」です。

先ず朝の登園時から「とても元気で明るいご挨拶よく出来ましたよ!」……から始まって、教師が気がついた良い行動には具体的に、思いやり深く、暖かく「誉める」言葉がけを必ず行うようにします。(先生方忘れないで実行して下さい。どうぞよろしく。)

先ず一学期中実行すれば、必ず効果はお子さま達の態度と言動に現れます。園長の私は、その変化を楽しみに見守って参ります。

私は、「人間は大人でも相手の言葉がけで仕事の成果や人間関係や人格までも良く変わってゆく事実」を実際に幾度も体験して来ました。

私はクリスチャンではありませんが、新約聖書ヨハネ伝の冒頭の言葉に、「宇宙の創世は、神のことばで始まった。ことばは即ち神である」と述べられています。

人間にとって、「ことば」は神さまであり、世の中のすべては「ことば」によって動いている、ことになります。

幼稚園生活も家庭生活も人間関係の全てがうまくゆくのも、こじれるのもよくよく元を質すと、全てにことばがかかわっているのです。

私ごとになって恐縮ですが、今から60年以上前、高校教師のかけ出しの頃、クラスに国語の成績だけが極端に悪い生徒が居て、どうしたことか、と調べてみましたら、耳が原因であることが分り、病院で治療して正常になり優等で卒業したことを思い出しております。

「ことば」のことがでましたので、ここで私とことばのかかわりを少々述べさせて下さい。

紙面の関係で結論だけを述べさせていただきます。私は「母語(日本語)は祖国である、従って母語を習得した後に外国語を学ぶべき」という信条で取り組んでおります。おすこやかに。

2014年06月05日