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幼児に分りやすい「教え方」

北海道の大自然が色づき、実りの秋を満喫させる10月になりました。

自然の色彩の変化は、幼児期のお子さまの感性を刺激し、豊かな感受性と美的情操を深めます。お子さまの描く幼児画の色づかいが急に豊かになるのもこの時期からです。そのことと合わせて、お子さまの感情表現や行動に変化がみられるようにもなります。

大自然の変化がお子さま方に与える力の大きさに驚かされます。

さて、去る9月27日の「スポーツフェスティバル」には、沢山のおじいさま・おばあさま方のご来会をはじめ、ご家族総出で温かいご声援をいただき、お陰さまで無事盛会裡に終始できました。更に、役係のお母さま方には総練習段階からお手伝いをいただき、重ね重ねに厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。お子さまたちは、この楽しかった経験を土台にして、更に工夫を加え、発展させながら今なお余韻を楽しんでおります。

今月は、このように可愛いお子さま達のすばらしい能力を更に確実に伸ばしてゆく本園の教育の仕方(教え方)について述べてみることにいたします。

本園の「教え方」は、「行動科学の原理」(刺激と反応の原理)に基づいて展開されております。つまり、お子さま(人間)が、外界からある種の人的・物的刺激を受けることによって、反応する行動が、その子の「欲求」である、と捕え、その欲求に働きかける刺激を与えて「特定の行動」を起させ、「特定の結果」を生じさせようとする方法です。

「行動」は、表現、仕草、話し方、笑い方、声の調子、身振り手振り、歩き方、ためいき、鼻息の荒さ、押し黙り…など、人が身体で表すものの全てです。

私が、幼児教育の方法論としてこのことにたどりついたのは、今から30年くらい前でした。若い時から猛勉強をして、世界の伝統的な「教育方法」に触れてみたのですが、どうも「現実の日本の幼児」にぴったりする方法にたどりつけませんでした。

そこで、私が独自に考え出したのが「菅原流分りやすい教え方」です。体験も経験も乏しい乳児期に、その子の「何を」ベースにした働きかけが、先ず最初に必要なのか、を探求し、たどりついたのが、幼児が必ず持ち合わせている旺盛な「好奇心」です。

この好奇心に合致する方法を掘り下げて発見したのが、「目標」をはっきり与えて、1「. 何を分らすか」のゴールを示し、2.そのゴールに到達するのには「きまったルール」を理解(習得)することと、3.その先へ進む「見通し」を与えること、です。教師(先生)は常にこのことを念頭において、お子さまを楽しませるエンターティナーになることが、とても大事なのです。

「カゼ」を引かれませんように。秋を楽しんで下さい。

2009年10月05日