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「ことばを交わすこと」を大切に

 厳しい寒さの中にも、春の気配を感じる2月。今まで経験してきたことを土台に、力いっぱいいろいろなことに取り組める時期でもあります。

 さて、冬休みに入る前、お子さま達と冬休みにきちんと行ってほしいことの一つに「あいさつ」のお話をしました。クリスマスやお正月のある冬休みには、お客さまなど、初めてだったり、久しぶりの人に会う機会が多かったと思います。その時に「おはようございます。」「明けましておめでとうございます。」また、「ありがとうございます。」など、自分からあいさつをしてください、という約束をしました。

 「あいさつ」をし合うことの根本は、「相手の存在を確かめ合うこと」と言われています。このことは、人間同士が社会生活を営んでいく上での第一歩です。気心が知れた仲間同士であれば、極端な話「あいさつ」をしなくても、疑問を抱いたり、嫌な気持ちもせず、その後も会話が進んでいくものです。しかし、たまに会う人、顔見知りの人、同じクラスや職場、近所の人など、顔は知っているけれども関係が深くない人とは、例えば「あいさつ」をされないと、「自分がなにか嫌なことをしてしまったのかな?」「なんであの人はあいさつをしてくれないんだろう。」など途端に不安な気持ちや嫌な気持ちが大きくなり、その後の人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。

 また「あいさつ」だけではなく、「ことば」も同じです。「ことば」をたくさん交わしている人は、どんなことを考えているかが多少なりともわかるので、「ことば」を通してその人の思いを感じることができます。「ことば」を交わさないと、お互いに何を考えているかが想像できず、自分目線の考え方に偏り、結果良い人間関係が築けません。

 日本人は、自分の思いを積極的にアピールしたり、相手を論破するというよりは、相手を立てて、気持ちを汲み取って「ことば」を発しがちなところがあります。しかし、「気持ちを汲み取るまでのかかわり」がなければ、相手の思いは、やはりわかりませんし、X(旧ツイッター)などでつぶやかれる、一方的で感情的なことばなどは人を傷つける可能性もあります。

 「ことば」は気持ちがにじみ出るものであり、人との関係において「ことば」は影響力がとても大きなものです。

 お子さま達には、まずはあいさつを積極的に自分からして、笑顔で「ことば」を交わし、そして相手に伝わる「思いやりのあることば」で自分の思いを伝えられるようになってほしいと願っています。

 年明けから胸を痛める出来事がありました。今まで以上に防災意識を高め、安全・健康第一で取り組んでまいります。

今学期も温かいご協力とご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

2024年02月05日