「ことばの習得」につながる音楽活動
季節は春から初夏へと移り変わり、チューリップ、タンポポ、ライラックと、花達も次々にきれいな姿を見せてくれています。「タンポポ、お部屋にも飾ってね」と幼稚園へ来る途中で見つけた花をもってきてくれたり、クラスで行った絵画活動では、色とりどりの花をクレヨンで描くなど、お子さま達も自然と心で花の美しさを感じているようです。
5月の大型連休が終わり、お子さま達も幼稚園生活に大分慣れ、まだまだ朝泣いてくるお子さまもいらっしゃいますが、遊びや活動に笑顔で参加できるようになってきました。特に年少組は、初めてのSwimming lessonや歯科検診、内科検診など経験したことがないことにも、教師の話をよく聞いて、「〇〇するんだよね…」と自分なりにイメージしながら、一生懸命参加していました。そして、終わった後の「できた!」「大丈夫だった!」という笑顔から、一つ一つ経験して大きくなっている姿が誇らしく感じました。
さて、幼稚園では、専任講師によるMusic lesson、クラスでの音楽活動、そしてカーミングと音楽活動も幼稚園の一つの特色として取り組んでいますが、特に音を「聴きとる」という面では、「絶対音感を身に付ける」という面と、「English teacherの英語を聴きとる」ということにつながっています。
日本語と英語では使われる音声の周波数帯が違うため、大人になるとなかなか聞き取りにくいと言われる英語ですが、私達教員も驚かされるくらい、お子さま達は、English teacherの英語を聴きとってリピートすることができます。また英語特有のリズムもお子さまは感じ取り、同じくリピートすることができます。
また、毎日Exerciseの後に行っている「カーミング」。これは、モーツァルトの曲を2分くらい、目を瞑って聞いているのですが、モーツァルトの音楽、そして周波数は、人の聴覚と脳の働きに適切な刺激を与え、安らぎや活力がわいてくるような感覚を呼び起こすと言われ、その後の集中力アップにもつながっていきます。2分間の音楽を聴く時間。お子さま達はお山座り(体育座り)をして目を瞑り、静かに音楽を聴くことができています。
「人間の『ことば』の原点は『歌』であり、歌を覚えてうたうことは、ことばを覚えて「考える力」を増やし、強めていくことに通じる」、「音を聴きとることができないと、ことばの習得には至らない」、「体内のリズムと音楽が、心と身体の健康に大きな影響を及ぼしている」、これら菅原孝悦園長先生の理論のもと、インターナショナル山の手幼稚園では、幼児期にふさわしい音楽体験を日々実践し、幼児期ならではの「音感」や「リズム感」の習得、さらには、ことばの発達、そして本園のEnglish活動につなげています。
歌をうたったり、音に合わせて体を動かすことが大好きなお子さま達。大好きな活動を通して、「じっくりと聴く耳」を育てていきたいと思います。