HOMEMESSAGE FROM IYK > 北海道教育の改善に行動を起こすとき

北海道教育の改善に行動を起こすとき

北国の地上の万物が力強く息吹き、花咲き、新しいいのちが誕生する躍動の5月を迎えました。

園庭の花だんのチューリップやクロッカスも次々に芽を出し、美しい花を競い合っています。

新入園のお子さま達も、4月中ですっかり園の集団生活に馴染み、新しい友達づくりを楽しんでいるこの頃です。

この時期、私が心配していることは、初めてのお子さまを、はじめて幼稚園へ通わせられたお母さまのお気持ちです。お家でお子さまの帰りを待たれる間の数時間の間、何も手につかず、心に大きな空洞ができたように放心状態になられていたり、お子さまの園での様子を悪く、悪く案じてイライラされていたり、家に一人で居ると悲しくもないのに無性に涙が出てきて泣きたくなるなど、お子さまとの「子離れ感情」の通過儀礼を体験されているのではないかと思います。このような感情は全て一過性のものです。ですから時間が全てを片付けてくれます。泣きたくなった時は、布団をかぶって、思い切り大声を出して、心ゆくまでお泣きなさい。全てのストレスが吹き飛んで、爽やかになり、新しい気分になってお子さまへの対応も客観的になることに気付きます。お母さまにとっては、子離れの5月でもありますね。頑張って下さい。

さて、先日「父母の会」の総会で皆さまに献本した園の新しい「教育課程」にお目を通し下さいましたか。

文部科学省をはじめ、私の知己友人達に寄贈しましたところ、異口同音に「北海道には菅原先生のような新しい教育の創造者が居られ、このように超人的な実践をしているのに、全国統一テストが最下位の一つ上とは、他の教育関係者や学校は何をしているのか」と私に対する励ましと、北海道の教育関係者に対するお叱りの手紙やファックスをいただきました。ご父母の皆さま、皆さまのお子さまは、皆んな幼稚園を終えたら小学校へ入学し、更に中学校へ進むのです。

お願いですから、わが子の教育に対して、皆んなで「声をあげ、行動」して下さい。

公立の幼稚園や学校の「経営者」は「教育委員会」です。北海道の200余りの市町村にある教育委員会は、日本で最低レベルの「学力」しかつけられないような「学校の経営者」に甘んじているのか、どうか、納税者の権利として、義務として、「行動」(新聞・テレビなどマスコミを通じ、世論として)しなければ、可愛いお子さま達の生れながらの折角の「才能」を無駄にしてしまうことを私は誰よりも悲しく思うのです。

北海道が日本の「永久未開拓後進地」に甘んじる「意識」は、すっぱり捨てましょう。皆さまのご多幸を!

2008年05月05日