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「育てて食べる」食育実践

いよいよ本格的な夏を迎える7月になりました。園の一学期の総仕上げの月です。

この機会に、お子さまそれぞれの年令の成長・発達の特徴について大まかに捉えてみます。

プレのお子さまは、2歳になって脳の50%が完成し、好奇心が一挙に起動し、「これ、(あれ)なあに?」の連発で「知恵」のつく時期です。「ハチャメチャ時代」とか、「かんしゃく時代」といって、第一次反抗期でもあります。記憶力が伸び、お話を選んで「絵本を読んで」とせがみます。甘えや嫉妬も強く、かんしゃくを起こしやすくなります。ことばも増えて850語くらいが分かるようになります。

ここから、いよいよ幼稚園の年少組さんへ入園です。3歳になると、脳の完成も60%をこえ、「なぜなぜ時代」へ入ります。つまり自分らしく納得したいのです。これは次の段階の知恵が伸びることにつながる大きな発展です。約1,700語くらいを話すようになり、何でも自分でしたがり、箸やハサミを使いはじめ、一人でオシッコもでき、自分で描いた絵の説明もできるようになって年中組へと進級します。ことばの発達の中には英語のフレーズもたくさん入って参ります。

4歳になった年中組さんは、「自己抑制力発達期」といわれ、空間感覚・注意力・記憶力・思考力が伸び大脳も65%完成します。

ことばも約2,000語は話すようになり、音感が発達します。午前・午後も分かるようになり、スキップやでんぐり返しや積木遊びが上手になり、歯みがきやトイレもひとりでできるようになって、日に日に成長する姿に驚かされます。

5歳になった年長組さんは大脳が70%以上完成し、からだについては、たくみで細やかな点までゆきとどく巧緻性や耐久性や敏速性の急激な発達期に入ります。(7歳ぐらいまで)

「どうして?」を自分なりに考える「知恵」の伸びる時期です。ひらがな(漢字も)が読めるようになり、絵本や本も自分で読んで知識を得るなど、「知性」のレベル・アップが進みます。友達ともよく遊び、注意力も伸び、人の話も理解して聞けるようになります。これは、人間が集団生活をする上に必要な協調性や社会性の発達期を迎えたからでもあります。

いよいよ6歳を迎えて大脳は80%完成します。

このようなお子さまの成長・発達の過程に生きる基本である「食べる」ことについて、幼児期に身につけて欲しい5つの能力があります。1.食べ物を選ぶ能力、2.元気な自分のからだが分る能力、3.料理をする能力、4.食べものの育ちを知る能力、5.味がわかる能力の5つです。幼児が料理に関心を持ちはじめるピークは5歳といわれます。

料理は五感の発達を促します。園では今年も「園庭食育ガーデン」をつくりました。

どうぞ、お子さまに「育てる食育」をバック・アップして下さい。

2011年07月05日