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お父さま・お母さまの役割

爽やかな6月を迎えました。幼児にとって背丈の一番伸びる季節です。食事の中に小魚などカルシウムの多い献立を配慮していただきたいものです。背丈が伸びることは足のサイズも大きくなります。(外靴ばかりでなく上靴も)の状態もチェックしてみて下さい。

さて、5月には「母の日」があり、今月には「父の日」があります。日本は記念日大国ですので、一年365日何かの記念日があり、複数で重なる日もありますから500位の記念日がありましょう。

その中から私は、特に「母の日」「父の日」の二つをとりあげて考えてみたい、と思います。この世に生まれた限り、どなたにも絶対にお母さまとお父さまが居ります。ですから、この「母の日」と「父の日」は幼稚園のお子さまだけの日ではありません。園児のお父さまにとっても、お母さまにとられましても大事な記念日なのです。

それは、父親も母親も子どもの親になったら逃れることのできない「子育て」、という絶対責任(親権)を負うことになるからです。

生まれたばかりの赤ちゃんから2歳くらいまでの育て方で、夫婦の考えや意見が大きく隔たることは少ないでしょうが、3歳になり幼稚園の入園を準備する頃から、父親と母親の「子育て観」に少しずつ隔たりが出はじめるものです。このくい違いは神様の摂理のようなもので、必ずといっていい程始まります。

この場合、多くは母親が子どもに対して「上昇思考」になり、父親は、余程気の弱い男性でない限り「現実思考」にとどまります。

母親は、「努力すれば夢は叶う」という尺度を使って、しかも責任逃れの心理も少々入って、「これは、あなたのため」だから、と習い事や塾通いをエスカレートさせたがります。

ここで父親の出番がくるのです。この際最大の配慮と知恵を使う努力を忘れてはダメです。「お父さまは、子どものことで、絶対にトラブラない!」という夫婦間のテーゼ(Thesis)を弁えて「努力すれば叶う夢もごくまれにある」と、子どもがうまくいかずに傷ついた時に、それでも生きていけるようなタフな心を育ててやることではないでしょうか。

親にとって大事なことは、夢破れた子どものために逃げ道を用意しておいてやることです。

私なりに79年の人生をふりかえってみます時、「普通に働いて、結婚して子どもを育てて、普通に死んで行くってことが、どんなに大変で、素晴しいこと、であるかを子どもに教えられる親であって欲しいものです。」

6月には「むし歯予防デー」があります。「歯はいのちの母」です。かかりつけの歯医者さんでデンタルケアも忘れずに。お元気で!!

2011年06月05日