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「学ぶ力」を培い・育み・伸ばす幼児教育の実践

お子さま方のご入園・ご進級おめでとうございます。

 

今年も元気で、聡明な沢山の可愛い新入園児の皆さんをお迎えして、新しい年度の扉を開くことができました。教職員一同心から歓迎いたしております。ご父母の皆さま、どうぞ温かく力強いご支援とご尽力を今年もよろしくお願いいたします。

私のこのコラムも46年目を迎えて541回になりました。園の方は開園の2年前から土地を求め園舎を建てて、学校法人の認可を受け、教職員を採用し、教育課程を整えて参りましたので、今年で48年目になります。今までの541回を一度も休むことなく、その時々に是非ご両親さまと共有しておきたい、「子育ての課題」と「私が力を入れたい幼児教育の内容と取り組みの方法」と「めざす目標と成果」についての情報を提供し続けて参りました。

お父さま・お母さま、お読みいただいておりましたでしょうか。

私は「教育」について、強い思い(哲学)を抱いております。それは「結果が出なければ教育でない」、という「責任感」であります。この思いを今日まで47年間背負い続けてきています。ですから片時も精神的緊張から解放されないままの才月です。

このような緊張感を持ち続けながら、今年度は「習うより学ぶ」を中心のテーマに据えて幼児一人ひとりの「自立性と自発性」を育てて参ります。

習いごとの横行し過ぎる昨今の社会風潮は、いつの間にか幼児前期のお子さま方にまで低年齢化してしまい、「習いぐせ」がすっかり身についてしまっています。「習う」という行為は、他からの働きかけに応じる、という行為で、自分の意志が100パーセントではありません。

幼児の旺盛な好奇心は自らの「学ぶ力」で満たされてこそ、達成感も満足感も味わうのです。

同じように、「知るより覚える力」、「聞くより調べる力」を培う幼児教育に軸足を据えて参ります。

今年度は、「学ぶ力づくり」を中心に日本語(日本の心)を楽しむ活動として「俳句つくり」活動を年中・年長組でとり入れて参ります。日本人の一番短い心のことば、です。このことに関連して自然や四季への感性を育む「五感活動」も盛んにして参ります。

童謡を沢山唱う、手紙を書く、英語を暗唱する、絵をかく、など、大きくなっても心に残る知性と感性を伸ばして参りたい、と企画しております。どうぞご期待下さい。

そして、この私の子育てメッセージのコラムを是非、毎月お読みいただいて、ご感想を沢山お寄せ下さい。今年も汗を流します。
どうぞよろしく。

2010年04月05日