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もっと「歴史」に学びましょう!

長い夏休みを迎えました。休みに入った7月の4週目には石狩市厚田区の「ふれあいセカンドスクール」で、恒例の「宿泊体験学習」を行ないます。お子さまの健康と安全に充分気をつけて「自立」と「共同」の心づくりの日々を楽しませて参ります。

8月に入りますと、6日に広島、9日に長崎の原爆の日があり、15日の終戦の日へと続きます。人間の犯した無謀な判断の結果、敵味方共に莫大な尊い人命を失ってしまいました。つまり、第2次世界大戦(大東亜戦争)の終結した日です。私は、この日をなぜ敗戦の日と呼ばないのか、今でも疑問です。暦の上では9月2日が「敗戦の日」になっています。戦艦ミズリー号の船上で日本政府代表が「無条件降伏」文書に署名した日だからであります。

しかし、1945年(昭和20年)以来8月15日の戦争終結(終戦の日)が前面に出てしまい、無条件降伏をした、という「敗戦」の事実が今日なおボヤけてしまっている感があります。

私は「現代に生きる日本人(民族)」の現代史の原点は、1945年(昭和20年)8月15日であること、をどうしても譲ることができません。
「戦争」は、人類の生存を否定する最高の犯罪です。21世紀になった今なお地球上では、当然のように戦争が続けられています。

戦争のために莫大な資源と人命が失われ続けています。

歴史の偶然で日本は1945年以来今日まで64年間戦争に直面し戦争の当時者になりませんでした。

日本人の幸せは計り知れないものです。

真の平和維持の力は「外交力」です。幼児期から「なぜ」、「どうして」を自問し、「真実」を知ろうとする「好奇心」を培っておきたいものです。「平和の武器」は「卓抜した交渉力」(外交力)だけだからです。

8月は「墓参」などで「いのちの繋がり」と「親子の絆」を家族同士で確かめ合っていただきたいのです。

更に夏休みは、お子さまがご家族と一緒に過ごす中で、人間としての「倫理観」「善悪の判断力」を学ぶ最良の機会です。

特に年中・年長の4~5歳頃は、「人間一生のはじまり」といわれ「人生発展の岐路(わかれ道)」でもあります。全盲で生まれた辻井伸行さんが本格的にピアノを習いはじめたのも4歳からといわれます。

最後に、今月は「お父さま」に子育てのお願いがあります。

毎日お仕事でお忙しいお父さまでしょうが、夏休みの間に是非「絵本を3冊買って、ヒザの上に乗せてマイペース(特にゆっくり)でよいですから読み聞かせて下さい。」お子さまは7歳ぐらいになると、父親のヒザには乗らなくなります。子育ては「臨界期」がとても大事ですから。お幸せに!

2009年08月05日