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「知力」が育つ夏

いよいよ夏本番に向う7月になりました。1学期の終りの月です。新入園のお子さまにとりましては、人間の集団社会へのはじめての参加でした。園での毎日のできごとに、好奇心も次から次と湧き、心身共に休みなく充実した1学期だった、と思います。いつの間にか「できる」ようになったとか、新しいことを「覚えた」とか、じょうずに「話せる」ようになったとか、幼児期にこのようにして身についてゆく「力」を私は「知力」と呼び、この力こそが「生きる力」であり、「学力の土台」であります。

「知は力なり」と、いわれるように、知ること、経験すること、思うこと、考えることは、人間が発揮する力のもとになるものです。

幼児にとって、この「知力」は夏の季節に一番伸びるのです。夏は、自然界から目に入るものが一番多い季節です。触れたり、感じたり、体験したりできる機会の一番多い季節でもあります。

この貴重な機会(お子さまにとってのワン・チャン)を豊かに整えてあげることこそ、ご父母さまと園との「教育力」であります。

お子さまに「本当の学力」をつけさせるのは「親の愛情」であり、「家庭の教育力」は、子どもに「自信」をつけさせる工夫のための「親の努力」ということもできるでしょう。

今の時代は、「勉強しない子は将来食べていけない」のが世界の常識になっております。私は、私の教育経験を通じて断言できますことは「勉強は素質ではなく、やり方だ」と確信しています。勉強法を変えたらどんどん勉強ができるように変化するのです。

例えば、園で「字」に興味を持たせるためには、先ず最初に「自分の名前から始めます」。次に「絵本を読み聞かせて」、「読めるようになってから書けるようにさせます。」

このプロセスでとても大事なことがあります。それは「お母さまが絵本を読んであげる」ことです。お子さまは「お母さまの愛情」を感じるからであり、「勉強することと愛されているという感情が結びつく」からです。

絶対幼児期(3歳~8歳)に「勉強と不快情動を結びつけない」ことと、「幼児期の勉強では叱らない」ことです。

更に、幼児期には「暗誦」の習慣をつけさせることです。園では年中組の2学期から九九の暗誦に入っています。

夏は身長の伸びる季節です。身長が伸びることは骨が成長することでもあります。それでお母さま方にお願いがありますのは、「靴のサイズ」にお心くばりいただきたいのです。少なくとも2学期からは外靴もうわ靴もサイズアップをお考え下さい。靴は大脳の発達に影響しますので…。勿論、骨に必要な食べものもお忘れにならないで下さい。

園の食育ガーデンも大豊作です。「いのち」のすばらしさに感動する毎日です。暑さを楽しみましょう。

2009年07月05日