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7月号

6月は参観日があり、改築工事でご迷惑をおかけする中、たくさんのご協力をいただきありがとうございました。参観日では、ご家族の方がいらっしゃる中でも先生の話をよく聞き、楽しそうに活動に取り組むお子さま達の姿は素晴らしかったですね。もしかしたら、ご家庭でのいつもの様子と違うお子さまもいらっしゃったかもしれませんが、お子さま達はお子さま達なりに周りの環境を見ながら、「今、甘えられる」「今は頑張らなくてはいけないとき」とその場に応じた対応をしています。 「ご家族の方がいなくても、友達とかかわり、伸び伸び幼稚園を楽しむ顔」もお子さま達はもっておりますので、どうぞご安心ください。

さて、子育てにおける重要な要素として 「レジリエンス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか? 「ストレス」と相反することばで「外力による歪みを跳ね返す力」として使われるレジリエンスは、「くじけそうなことや困難なことに直面しても、そこから立ち直り、もうひと頑張りできる力」として、注目されています。どんな人にも日々生活をする上で、様々なところで「かんばらなくてはいけない時」があります。そしてそこには、「ふんばる力」が必要です。この力がないと困難な局面にであった時、「自分には無理だ」「やらないほうが楽」とすぐに挫折をしてしまい、ゆくゆくは、不登校になってしまったり、就職をしてもすぐに会社をやめてしまう、という事態に陥ります。

「レジリエンス」の心の土台がつくられるのは、0から6歳までの時期と言われています。そしてその時期のお父さま、お母さまとの“スキンシップ”がとても重要です。大好きなご両親に優しく触れられると「人って温かくて心地よくて安心できる存在なんだ」という人への信頼感と、「自分は生きていて価値のある存在なんだ」という自己肯定観をもてるようになります。さらにその信頼感があると、キレるなどの衝動性や攻撃性も低くなります。愛情を込めてしっかり抱きしめる、頭をなでる、お子さまの内面に寄り添い、「見て!」のサインを感じた時は、まずは「あなたの気持ちはわかったよ」とスキンシップで知らせ、「確認したい気持ち」の部分を満たしてあげてください。そのような経験を通して、お子さまは「何があっても大丈夫だよ」「何があっても受け容れるよ」という思いを何度も繰り返し受け取りながら、安心感や信頼感という土台ができ、いざという時に思い切り頑張ることができるように成長していきます。
残りの一学期、幼稚園でもお子さまとたくさんのスキンシップをとり、たくさんの挑戦とできた時には愛情いっぱいのスキンシップを取り、自信へとつなげてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。

2025年07月04日