6月号

新緑が日ごとに色を増し、きれいな花が咲き誇る、初夏がやってまいりました。
幼稚園生活にすっかり慣れてきたお子さま達。「縄跳びが跳べるようになったんだよ、見てて!」と一生懸命跳ぶ様子を見せてくれたり、「友達に手紙をかいてきたんだよ!」と作ったものを見せてくれたりと、お子さま達から発信してくれる姿に、このたった2ヶ月で目覚ましく成長するお子さま達の力、素晴らしさを感じております。そんな成長真っ盛りなお子さま達に、発達段階を考慮し、その日その時一人ひとりにあったかかわりをしていくことがとても大切です。
さて文部科学省学習指導要領では、 「生きる力 学びの、その先へ」として、従来の暗記、記憶型の教育から、自ら問題を提起し、人と人が知恵を出し合う力を育成することを目指し、答えのない課題に対して、どのように考え、結論付けるかという論理的な考察能力や対応力が求められるようになっています。AIを上手く活用する技術を身に付けることもその一つです。一方で、日本を含め世界では、先進国と途上国が一丸となって、社会や地球環境の改善につながる、達成すべき目標「持続可能な開発目標(SDGs : Sustainable Development Goals)」の実現が求められています。
このような現代の中、未来を生きるお子さま達が、成長が著しい幼児期に、体験や本物に触れる実体験を通して、豊かな感性を広げることは必須です。インターナショナル山の手幼稚園では、その手立としてSTEAM教育に注目し、主に年長組でSTEAM活動を行っています。STEAM教育は、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Art (術術)、Mathematics(数学)の頭文字をとった教育活動で、複合的な学びが期待される活動です。4・5月、年長組では、タブレット活動の導入として電子機器が動くための半導体チップを実際に画用紙でつくってみたり、卵を落下させる際、割れないようにするためには、どのような素材でどのように保護したらいいかをグループで話し合ってつくる、などの活動を行いました。身の回りにある素材を使って、「これは何からできているんだろう?「どうしてこうなるんだろう?」「こうしたらどうなるだろう?」など、試行錯誤から探求心や創造力が刺激される「STEAM教育」。「学ぶことが楽しい」気持ちから、いろいろなことにチャレンジできるお子さま達を育ててまいります。
6月からはいよいよ改築工事が始まります。ご父母の皆様には様々な面でご不安やご面倒をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。