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「うた」は「ことば」の源

北国の一年中で一番爽やかな6月になりました。私の一番大好きな季節です。皆さまはいかがでしょうか。

先ず最初に、先月上旬まで続きました「家庭訪問」へのお礼を申し上げます。お父さまやお母さまと、自分のクラスの先生とが親しくお話しし合っている様子を実感したお子さまにとって、担任の先生は自分にとって、とても身近かな存在になり、一段と親しみを深めることができ、信頼し合える間柄になったことと思います。担任教師にとりましてもより一層、お子さま一人ひとりの発達理解と個性とのかかわりに、大いに役立たせていただくことができました。貴重なお時間をいただけましたことに、園長として重ねて厚くお礼申しあげます。

6月からは、いよいよ本園固有の「教育課程」に従いまして、特色豊かな教育活動を次々と展開して参ります。5月に引き続いて行なわれます「母親学級」と位置づけているご父母さまの子育て研修としての「国際文化交流会」(第2回目は6月5日(金))は、年間11回で来年3月まで行われます。今年は内容面の改善もはかりつつ、より一層楽しいものにしていくよう考えております。どうぞご参加下さい。更に今月6日(土)から月1回10月3日(土)まで行ないます「子育て支援日」は、土曜日ですが、お子さまをお預りして、楽しい生活体験を幅広く行なって、ご家庭の子育てに力添えしたい、と念願しているものです。そして園独自の「トライトライ・ウィーク」です。

お子さまの今現在の成長過程で、お子さまがご自分の意志で体験してみたいものへの挑戦です。お子さまは試行錯誤を繰り返しながら成長して参ります。好奇心を形に現わし、「あれか、これか」を迷いながらも自分の力でとり組もうとします。この「意欲」、「意志力」を幼児期にどのようにして育てるかも本園の大きな教育課題の一つであることをどうかお心留め置き下さい。

さて、私は1964年学園創立以来、幼児の「ことばの発達と思考力」について実践研究を積み重ねて参りました。その中で一番大事にしたことは「音楽」(うた)と「ことば」の関連性についてでした。ここでは紙面の関係上要約して述べますが、人間の「ことば」の原点は「うた」です。うたを沢山覚えて沢山歌うことはことばを沢山覚えて「考える力」を増やし、強めてゆくことに通じるのです。

今年4月、45年の音楽教育の実践を集約した本園独自の「音楽教育課程」(Let’s play music)を完成し、出版しました。

これを機会に、より一層幼児の音楽教育にも教職員一丸となって新しい取り組みを展開し、成果をあげて参ります。どうぞご期待下さい。更に、「歯はいのちの母」です。歯の衛生には充分気をつけましょう。

2009年06月05日