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幼児期に直しておきたい「悪い癖」

いよいよ北国札幌の冬のはじまり11月を迎えました。

今月からは寒さも本格的になりますし、雪も降ります。園から見える三角山や手稲山の木々も葉を落して、黒づんで見えるようになります。来年の4月まで眠りについたように見えます。冬に眠るといえば、先月初旬に、円山や伏見の住宅街を騒がせた羆(ひぐま)たちは、冬眠できたのでしょうか。

さて、今月の園の教育活動の最大の目玉は「表現発表会」で26日(土)と27日(日)に分けて行ないます。お子さま方のご成長と園の教育の成果の一端をご父母さまをはじめお祖父さま・お祖母さまにご覧いただく楽しいイベントです。

このイベントのために、各クラス毎にお母さま方に、衣装をはじめ何かとお力添えをお願いすることと思いますが、どうぞよろしくご協力の程お願いいたします。

寒い冬を迎える、と申しますと、幼いお子さまたちへの心くばりは、「健康管理」についての特段の注意です。インフルエンザの予防ワクチンの接種をはじめ、かかりつけのお医者さまのご指示や診断なども受けて下さい。

寒い冬をひとつ越えるということは、お子さまにとって、竹が成長の一節を増やすことに通じます。

さて、年中組さんはもう「おネショ」はみんな終りましたか。「指しゃぶり」や「爪噛み」は止めましたか。お子さまが神経質で怒りっぽく、頑固な場合、「習癖異常」を形成しやすく、情緒不安定になり、学校へ行ってからも学習活動に身が入らなくなります。

高齢のお祖父さまやお祖母さまの中には、ご自分の育たれた時代(戦争時代)には「左きき」を強制的に「右ききに直された」のを思い出して、「左きき」を直させようと、気にする方がいらっしゃるかも知れませんが、直させない方がよろしいです。

戦争時代に「右きき」強制をした唯一の理由は、「武器の造りが右きき用一種類(この方が生産効率がよいので)にした」からです。人体生理学に違うやり方をとったのです。

パンツやズボンを左脚から先に通す方の左きき度は、特に強いので直すと発達障害を起す場合もある、といわれます。

戦争時代に幼少期を送った私も、厳しい軍国主義教育の中で、生来の「左きき」を強制的に匡正された経験者の一人です。その結果、ボール投げとナイフ(包丁)以外は右ききになりました。しかし反動で小学校3~4年生の頃は言葉がスムースに出てきませんでした。

人を不快な気持ちにさせる悪い癖は「教育人の恥」と心得て、自分の努力で改善してゆきたいものです。カゼをひきませんように

2011年11月05日